北田ボーリング 代表
熊本県玉名市三ツ川765
TEL 0968-74-9410
北田 康臣 (Kitada Yasuomi)
「ボーリングの匠」第12回は、熊本県にあります、北田ボーリングの北田さんをご紹介します!
訪れた日は、熊本県玉名市内において新築のお宅に敷設する井戸を掘削しておられました。
トリコンビット(※1)にて約80mをめどに掘り進める予定で、径100mm仕上げ。
ちょうど3日目の現場で計2週間の作業を予定しているとのこと。
普段は主に、熊本県内の井戸を中心に掘っておられ、
多い時は井戸だけで、年間60本近くをこなしていたそうです。
それと比べると最近はずいぶんと減ってきてしまいましたが、
当時は寝る間も惜しみ夫婦でボーリングをされていたそうです。
そうです、こちら北田ボーリングさんは夫婦二人でボーリング作業をこなされています。
「私よりずっと上手ですよ!結婚してから18年間ずっとやってますから!」と北田さん。
今まさに取材している間も機械の前でちゃんと奥様が操作をされていました。
また、将来的にも今回の新築に伴う井戸工事のような、
個人のお客様を第一とした仕事を続けていきたいです。
お客様とつながっている感じがこの仕事では大事なんです。
と北田さん。
これからもお体に気をつけて頑張ってください!
記 者:これまでに苦労されたお仕事はございますか?
北田さん:熊本県内ですが、広大な干拓後の埋立現場のボーリングには苦労しました。
いちごやレタスなどの園芸用目的で井戸を約250m近く掘ったのですが、
とにかく、(ボーリング孔の)崩落の連続でして、ここの現場では特に記憶に残っています。
記 者:なるほど、掘削孔が自立しないために掘るのが難しいのですね。
記者:それでは、いつも心掛けていることはございますか?
北田さん:とにかく周りに迷惑を掛けないよう配慮して作業しています。仕事をするうえでまずは現場とその近所とも仲良くやることです。
記者:ボーリング作業というのは音も出ますし、泥水などの取扱いもありますし、気を使うところが多いですからね。
本日は取材のご協力どうもありがとうございました!
(※1)トリコンビット
掘り管の先端に取り付けるカッタービット。
三つ(トリプル)のコーン(円錐)からなる形をしているのでトリコンビットという。
これを回転させて、地層を砕きながら掘り進み、掘り屑は泥水と共にポンプによって地上に排出する。
今回の井戸掘削のように、コア(地層を調べるため、土砂や岩盤を採取した円柱状の地層サンプル)を必要としない場合にはこのビットを用います。
ビットのサイズは、3インチ(76.2mm)の小口径のものから26インチ(660.4mm)などの大口径にいたる各種があり、回転式のボーリング機械であれば、小型のものでも効果的に使用でき、スピンドル式試錐機に装着して、今回のような水井戸掘削にも数多く使用されている。また、土木工事における大口径の基礎杭の掘削にも、このビットが有効に利用されている。
(今回の現場使用のものとは異なるが画像については下記を参照)